牛豚肉を食べ過ぎると大腸がんになりやすい
日経Med Wave プロフェッショナル 2005.1.14号に「ソーセージや牛・豚肉の摂りすぎが続くと大腸癌になりやすい、約15万人の研究結果で判明」という記事が掲載されました。出典は米医師会誌のJournal of American Medical Association(JAMA)誌2005年1月12日号です。
「肉ばかり食べているとがんになりやすい」ということはよく聞く話です。従来このような話は話題にはなりますが、いまいち納得がいかない例が多いですね。というのはデータがなかったり、あってもサンプル数が少なく、説得力がないものばかりなのです。ところが今回の話は、何と15万人のサンプル数と、10数年の追跡期間を要した「大規模疫学データ」なのです。
その結果は:
1982年と1992/1993年の両調査時点で、肉加工製品の摂取が多い方から3分の1の群の人は、摂取が少ない方の3分の1の群の人に比べ、遠位の大腸癌の発症するリスクが1.50(95%信頼区間:1.04~2.17)倍と有意に増えることがわかった。
また、魚や家禽類の肉の摂取量に対して牛肉や豚肉など赤身肉の摂取量の割合について見てみると、同割合が大きい方から3分の1の群では、同割合が小さい3分の1の群に比べ、遠位の大腸癌を発症するリスクが1.53(95%信頼区間:1.08~2.18)倍と有意に増えることが明らかになった。
一方、魚や家禽類の肉を長期間多く摂取した人は、近位・遠位の大腸癌の発症リスクが減少する傾向が見られた。
さすがアメリカだと感心します。このような「常識的」と思われる話にも、これだけの手間ひま掛けてデータを集めることは、日本では考えられませんね。
たった数十例のデータで「効いた効かない」と大騒ぎする、日本のサプリ業界に「爪の垢を煎じて飲ませたい」ものです。
横浜よろず研究所:http://nyoloron.cocolog-nifty.com/hamayoro/
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Tracked on 2005.01.22 at 02:55 PM

Comments
こんにちは。
トラックバックしちゃいました。
本当に最近の健康食品産業とTV番組の質の悪さには参ります。それでネットで紹介してバックを取るアフィリエイトは健康食品がバック率が高いんです(私が見た最大は48%とか53%)。だから個人サイトでサプリ宣伝が流行るんです。
TVでCMするような上場企業ですら、つっ込んでしらべてみたらin vitroで有効だったりしますね。
そのin vitroを何たら博士(工学博士は臨床しない)の名をかたってお金儲けとは、いい度胸です。
元統計屋として、いかに作為をなくすかっていうのにはものすごく気を遣うのですが、TVはいかに作為をもみ消すかに情熱を燃やしています。
ご活躍応援しています。
Posted by: にょろろん | 2005.01.22 at 03:06 PM