よほど魅力なのか、「専門医」という肩書き
今朝の日経新聞に「専門医”粗製乱造”にメス」という記事がありました。
専門医「粗製乱造」にメス・認定数制限へ日医が改革案
日本医師会の学術推進会議(座長・高久史麿日本医学会長)は24日、各学会が独自に専門医を認定する現行制度を改め、「特定専門医」(仮称)資格や第三者認定機関を新設し、専門医数を制限するなどの改革案を盛り込んだ報告書を公表した。心臓や腹腔(ふくくう)鏡手術など専門的な医療での事故が相次ぎ、専門医の「看板」の信頼性が揺らいでいるためで、資格の乱発を抑えることを狙う。
日医は「関係団体や厚生労働省と協議し、報告書の内容を早く実現したい」としている。
引用終わり
専門医制度のあやしさについては、私のホームページの「公認された”専門医資格”と”専門医資格の広告規制緩和”のあやしさ」に詳しく書きました。
日経の記事には、「各学会の会員医師に占める専門医の比率」の表がついています。
日本耳鼻咽喉科学会:77.1%
日本泌尿器科学会:74.0%
日本産科婦人科学会:73.4%
日本脳神経外科学会:72.8%など
ここに挙げたように、会員医師の70%以上が「専門医資格を持つ」という学会もあり、しかも123の学会の中で、実技試験を課しているのは、わずか10学会という「おそまつ」で、専門医の質が問題視されています。
そして心臓や腹腔鏡手術などの医療事故が多発し、専門医の看板の信頼性が揺らいでいます。
こういう不評から2002年から始まった専門医制度を、わずか数年でやめ、(現在の専門医制度の前には「認定医」という制度もあった)、あらたに「特定専門医」(仮称)という制度を作ろうというのです。
しかし従来の制度との違いは、「特定専門医の数を制限する」、「認定作業を従来の医学会、医師会、認定制機構に加え学識経験者、市民の代表を加えた第三者機関が行う」というだけが「新鮮味」と言えるのですが、はたしてこの程度の「改良」で、本当に「質の良い専門医」が生まれるのでしょうか。
「市民の代表」を加えたといっても、医療という高度な専門領域では、医療側に「丸め込まれてしまう」というのがオチではないでしょうか。
それにしても医者は、なんで「専門医」という肩書きが欲しいのでしょうか?
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