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2006.02.25

またまた出たビタミンEの問題点

 日経ヘルス2006.2.24号に抗酸化ビタミンの取りすぎに注意という記事が掲載されました。(2004.12.4日付けの私のブログの続報)。

 記事が削除されるおそれがあるので、全文引用します。

2006.2.24 酸化ストレスが低いのに抗酸化ビタミンを長期間摂取すると心血管系に有害

 健康な人がビタミンEやCなどの抗酸化ビタミンをのむと、むしろ体内の酸化ストレスを高めてしまう、健康維持のためにサプリメントを服用している人にはちょっとショッキングな研究成果が報告された。

 体内で酸化ストレスが高まっている場合、抗酸化サプリメントは血管内皮機能に利益をもたらすことが報告されている。が、正常な状態で摂取した場合の影響については、ほとんど情報がなかった。米Mayo Clinic College of MedicineのDaniele Versari氏らは、正常なブタにビタミンEとCを12週間投与し、心血管系への影響を調べた。その結果、これらの抗酸化ビタミンが、動脈壁における酸化ストレスをむしろ高め、心筋血流と内皮機能を損なうことが明らかになった。詳細は、Hypertension誌電子版に2006年1月30日に報告された。

 血管内皮の酸化ストレスは、アテローム性動脈硬化の発症と進行に重要な役割を果たす。ヒトを対象とする観察研究の多くが、抗酸化ビタミンの摂取量が多いと心血管疾患リスクは低いことを示している。しかし、無作為割付試験で、冠動脈と頸動脈のアテローム硬化の予防に抗酸化ビタミンが有効であることを示した報告はない。同様に、臨床イベントに対する抗酸化ビタミンの影響を調べた大規模な試験も、多くが結論を得ていない。それらの中で、血液透析を受けている患者と、冠動脈疾患患者を対象とした研究では、抗酸化剤の部分的な利益がみられている。

 一方、最新のメタ分析の結果は、高用量のビタミンEを慢性疾患の患者に投与すると、総死亡率が上昇する可能性を示した。in vitro試験では、酸化活性が低い状況では、抗酸化ビタミンは、予想に反して酸化促進作用を示すことが明らかになっている。

 これらの情報は、抗酸化ビタミンの作用は、内在する酸化ストレスのレベルによって異なることを示唆している。すなわち、酸化ストレスが上昇している場合には、抗酸化ビタミンは利益をもたらすが、酸化ストレスの上昇がない人々に非選択的に投与しても、利益はほとんどないか、逆に悪影響が現れる可能性が考えられる。

 著者らは先に、ブタ高血圧モデルと高コレステロール血症モデルにビタミンE(100IU/kg/日)とビタミンC(1g/日)を投与すると、酸化ストレスが減少し、内皮機能および心筋血流が正常化することを示した。そこで今回は、正常なブタに同じ量のビタミンを投与し、心血管系への影響を評価した。

 正常な若いブタ6頭に、通常のエサに加えてビタミンEとビタミンCを12週間摂取させた。対照群7頭には通常のエサのみを与えた。

 まず、薬理学的負荷試験としてアデノシンまたはドブタミンを静注して、左室前壁の心筋血流を測定したところ、ベースラインでは両群間に差はなかったが、12週後におけるアデノシン投与後の血流量は、ベースラインと比べ、ビタミン群では10.1±4.5%、対照群53.4±5.2%(p<0.01)となった。ドブタミン投与でも、ビタミン群78.4±8.1%、対照群193.0±39.0%(p<0.05)となり、いずれもビタミン群で血流量が少なかった。

 微小血管の機能のパラメータとなる血管透過性指数をベースラインと比較したところ、アデノシン投与後のビタミン群が48.8±5.1%、対照群が11.2±4.6%(p<0.01)、ドブタミン投与後では59.9±13.6%と14.8±7.3%(p<0.01)で、ビタミン群で血管透過性が高かった。対照群では、用いられた負荷試験薬が異なっても透過性指数に有意差はなかった。

 その後、心臓を摘出して冠動脈を切開し、血管壁の等尺性張力を測定した。内皮特異的な血管拡張剤であるブラジキニンとサブスタンスPで処理し、拡張反応を見た。サブスタンスPでは、ビタミン群47.8±11.8%、対照群91.3±3.3%(p<0.01)、ブラジキニンに対する拡張反応は、ビタミン群62.0±6.5%、対照群95.4±1.6%(p<0.01)で、ビタミン群で反応は低かった。内皮非特異的な血管拡張剤パパベリンで処理した場合の反応には有意差はなかった。

 ビタミン群では、対照群に比べ、組織の酸化障害の指標である二トロチロシンが冠動脈壁に多かった。活性酸素の前駆体であるスーパーオキサイド・アニオンの局所的な産生量が有意に多いことが判明した。また、内皮の一酸化窒素合成酵素(NOS)については、モノマーの発現量は同等だが、ダイマーを形成して活性型となった酵素はビタミン群で少なかった。NOの産生が減少すると、活性酸素が増加することが知られている。

 これらの結果から、高用量の抗酸化ビタミンを正常なブタに長期間投与すると、心筋血流と内皮機能が損なわれること、この過程には、動脈壁での酸化ストレスの上昇とNOSダイマー形成の阻害が関与する可能性が示された。酸化ストレスが上昇していない状態で過剰な抗酸化ビタミンを投与すると、体内の酸化還元平衡の不均衡が生じて、健康だった心血管系に悪影響が及ぶと考えられた。

 今回ブタに投与されたビタミンの量は、抗酸化作用を期待してわれわれが摂取する量とほぼ同じだ。今後、健康なヒトを対象とした試験で今回の結果を確認する必要があるだろう。一方で、酸化ストレスが増加している患者は、抗酸化剤の投与による利益が期待できることから、In vivoの酸化ストレスを反映する信用できるマーカーを用いて、抗酸化ビタミン投与を開始すべきかどうかを決定すべきだ、と著者たちは述べている。

 本論文の原題は「Chronic Antioxidant Supplementation Impairs Coronary Endothelial Function and Myocardial Perfusion in Normal Pigs」。アブストラクトはHypertension誌Webサイトの
こちらで閲覧できる。(大西淳子、医学ジャーナリスト)

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2006.02.14

アガリクスに発がん促進作用?

 今朝の各新聞の社会面には、「アガリクスに発がん促進作用」という記事が掲載されています。

 asahi.comの健康欄から引用します。

 「厚生労働省は13日、がん予防に効果があるとされるきのこの一種アガリクスを使用した健康食品に動物実験でがんの発生を促進する作用が認められたとして、販売元のキリンウェルフーズ(本社・東京)に自主回収と販売停止を要請した。同省は、食品安全委員会に対し、この製品について食品衛生法に基づいて販売を暫定的に禁止するべきかどうか諮問し、消費者に摂取を控えるよう呼びかけている。 」(引用終わり)

 アガリクスというサプリには、昨年秋の「がん関連本との抱き合わせ販売の摘発」という、悪いイメージがありますが、今回の報道でさらなるイメージの悪化は避けられないと思います。しかも有名企業の子会社の製品だということで、消費者は「何を基準にサプリを選んだら良いのか」という「選択基準」が揺らいでしまいました。

  報道によると「無害」どころか「有害」だと言うのです。動物実験による「ひとつだけ」の結果から、「人間にも発がん促進作用がある」とは言えませんが、アガリクスというこの数年ブームを巻き起こしたサプリだけに、今後の動向には注意が必要です。

 私はホームページで、 「サプリは本当に有益で無害か」という項目を4回にわたって書いて来ました。(4回目の項目をリンクしておきます)。

 ただここにに書いたように、サプリの中には、薬以上に「有用な」ものもあることは事実です。特にきのこ類のサプリには、アガリクスとかメシマコブといった「作られたブーム製品」とは違う、30年も使い続けられているすばらしいものもあります。

 サプリを選ぶ時に大切なのは、「見極める選択眼を養う」ということです。テレビの健康番組や健康雑誌に書いてあったからと、すぐ飛びつくという「愚かさ」だけは避けなくてはなりません。

 なお「自然で天然の食品や薬はすべて安全という誤解」も参考にして下さい。

 

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2006.02.10

パソコンを新調しました

 一昨日(2月8日)薬局のノートパソコンを新調しました。NEC製Lavie LタイプをBTOした、10万円程の「最低構成」に近いモノです。今までのパソコンも、まだ現役で動くのですが、(「悪名高い」Me機)1日に何回もフリーズするようになってしまったので新調したわけです。

 また今年中にはWindows Vistaが登場する予定だそうで、そうするとXP用のソフトが使えなくなる可能性もあります。そこで新品のXP(SP2)機を入手しておいた方が賢明と考えたのです。XPも登場以来5年を経過し、「枯れ切った」(バグも少なくなり完成度が高まった)OSになったと思います。

 1979年の「日本最初のパソコン」と言われるNEC PC-8001以来、12台目のパソコンになります。(これらの内95機、98機、98SE機、ME機、XP機4台の合計8台が今でも動き、それぞれバックアップ用、テレビ受信用、フロッピーディスク用などのために使っています)。

 一番新しい機種以来3年目のセットアップでしたが、昔からくらべるとあっけないくらい簡単に済んでしまいました。無線LANの設定も3年前は苦労したのですが、今回はXPの機能から簡単に終わりました。

 もうひとつの新調の理由に、CPRM対応(著作権保護)DVD-RAMディスクの再生をしたかったからです。DVDは規格が乱立し互換性が問題なのですが、特にCPRM対応ディスクの再生は「最難関」といわれています。家庭用テレビ録画機のハードディスクに「ハイビジョン規格」でデジタル録画した映像は、CPRM対応DVD-RAMディスクにコピー(移動orムーブと言う)することは出来るのですが、そのディスクをパソコンなど他の再生機で再生することは出来ないのです。

 メーカー製デジタルテレビ対応パソコンの「最高級」機種では可能ですが、何十万円というシロモノで手が出ません。調べるとNEC製パソコンでは、「最低構成」パソコンの搭載ソフトでも、1050円也の「有償プラグイン」をインストールすれば可能ということがわかり、これもあっけなく成功しました。

 デジタル番組を見たくても時間が合わない時に、DVD-RAMに「移動」しておいた番組を、他の場所のパソコンで見れるようになったのです。これが一番の収穫かなあと思いました。もちろん「標準規格」の映像になってしまいますが・・・・

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