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2006.11.06

またまた出た「病人作り」基準値の変更案

 11月6日の毎日新聞ネット版に、「糖尿病予備群:学会、基準見直しへ 要注意者大幅増も」という記事が掲載されました。

 以下引用:

 日本糖尿病学会(春日雅人理事長)は、生活習慣の改善が必要とされる「糖尿病予備群」の診断基準見直しを検討する委員会を設置した。同学会は空腹時血糖値(血液1デシリットル当たりのブドウ糖量)110ミリグラム以上などを基準としているが、世界的には同100ミリグラム以上に引き下げて対象を拡大する動きが広がっている。委員会は引き下げを含めて検討、07年度末をめどに結論をまとめる。

 02年度の厚生労働省の調査では、国内の糖尿病患者は740万人、その予備群は880万人と推計されていた。基準が同100ミリグラム以上に引き下げられると、糖尿病の要注意者が大幅に増えることになる。

 同学会が99年に公表した基準では、血糖値が空腹時126ミリグラム以上か食後(ブドウ糖負荷試験2時間後)200ミリグラム以上を「糖尿病型」とし、原則2回の検査で糖尿病型になると、糖尿病と診断される。糖尿病には至っていないが、血糖値が空腹時110ミリグラム以上か食後140ミリグラム以上は「境界型」(予備群)と位置づけ、糖尿病に進展しないよう、適度な運動をし、過食を避けることなどが必要だとした。

 検討委の門脇孝委員長によると、米国糖尿病学会は03年、日本の「境界型」に当たる「空腹時血糖障害」の基準を見直し、空腹時血糖値を日本と同じ110ミリグラム以上から100ミリグラム以上に引き下げた。90年代後半の調査で、空腹時は110ミリグラム未満でも、食後に極端な高血糖になる人は、心血管疾患を発症するリスクが高いことが明らかになってきたからだという。

 各国の糖尿病学会で作る国際糖尿病連合も05年、糖尿病との関連が指摘される「メタボリック(内臓脂肪)症候群」の基準を新設し、空腹時で100ミリグラム以上とした。

 門脇委員長は「新たな調査結果や国際基準も考慮しながら、結論を出したい」と話している。【大場あい】

 以上引用終わり。

 過去にこのブログやHPに何回も書いているように、「国民の健康を守るために」という美名のもとに、アメリカの押し付けもあってか、薬品業界、医師会、学会ぐるみの「病人作り」が盛んに行われてきています。

 空腹時血糖値の基準を110から100に引き下げるということは、たしかに糖尿病予備軍を発見するためには、役に立つことかもしれません。ところが発見されても、現在の医療現場では薬を使わずに、食事指導、運動指導という一番大切な「治療」は後回しになります。点数にならないからです。

 手っ取り早い「血糖降下剤」の投与という、「治ることは期待出来ないが、簡単に点数になる3分診療」になることは、間違いありません。またしても無意味な「医療費浪費」が激増し、保険財政が悪化し、保険料増加という「国民負担増」が巡ってくるのです。

 こんな見え透いた「美名」を、そのまま垂れ流し、「隠された意図」を見抜けないマスコミは、はたして国民のためのマスコミなのでしょうか。悲しくなります。

 別項目参照:

 「国民総病人化」を狙う厚生労働省

 検査項目を増やせば、「病気ではない異常」も見つかってしまう

 コレステロール値は下げなくてはならないという誤解

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