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2007.01.13

「ウソが9割 健康TV」という本

 先日あるお客様から、 「1月9日夜、テレビ朝日の番組で漢方の特集があります」というメールをいただきました。私はニュース以外あまりテレビを見ないのですが、せっかくのメールでしたので録画して翌日見ました。「たけしの本当は怖い家庭の医学スペシャル」という番組でした。

 民放テレビは視聴率かせぎで時々このような番組を放映するようですが、ほとんどが「眉につばつけて」見た方が賢明でしょう。この番組もそうでした。一部面白いと思った箇所もありましたが、ほとんどは???の連続でした。ただ健康食品を売るための「やらせ番組」ではなく、一応は「科学的番組」の体裁は取っていましたのが「救い」でしたね。

 翌日うまいタイミングで、新聞の広告欄に「ウソが9割 健康TV―その健康食信じてはいけません!(リヨン社 )」という本を見つけました。まだ読んではいませんが、健康食品がらみの「やらせ番組」を見てすぐ飛びついてしまう方は、読んでおいたほうが良いのではないかと思います。

 私が???と思ったのは「脳ドック」の部分と漢方の部分でした。脳ドックの部分では私のHPの「検査項目を増やせば、「病気ではない異常」も見つかってしまう」を、漢方の部分では「日本の漢方薬の不幸(続)(虚証、実証の定義の問題)」を見ていただければ、納得していただけると思います。

 健康番組のウラには、何らかの「魂胆」があることに注意して見ることをおすすめします。

追記
 「ウソが9割 健康TV」という本を読んでみました。前半分のテレビ健康番組の批判は、それなりに意義があると思いますが、後半はあまりいただけませんでした。非科学的と批判している割に、医者にもかかわらずあまり科学的に書いているとは思いませんでした。

 

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2007.01.09

入院医療費、1回あたり定額に

 1月9日付け日経朝刊トップに「入院医療費、1回あたり定額に・厚労省検討」という記事が掲載されました。

 以下引用:

 厚生労働省は入院医療を対象に、病気やケガの種類が同じなら検査・投薬の数量や日数にかかわらず医療費を入院1回あたりの定額とする新制度を導入する検討に入った。過剰診療を減らして医療の効率化を促し、欧米より長い入院日数を短縮する狙い。2008年4月の診療報酬改定で導入を目指す。 

 現在の医療費は入院・外来にかかわらず投薬や検査など診療行為ごとに決めた報酬単価を積み上げて算定する「出来高払い」が原則。診療行為をすればするほど医療機関が受け取る報酬が増えるため、必要性の低い検査をするなど過剰診療になりやすい面がある。

 引用終わり:

 「日本の医療が破綻しつつある最大原因」が、「出来高払い」にあることは間違いありません。もう一つの原因が「医療費の不正請求」であることは、昨夜の民放テレビで大きく報道されていました。

 この二つは、「医師性善説」が土台にある制度で、悪意のある医者、金儲け主義の医者にとっては、この上ない「うまみのある制度」なのです。

 このような医者がすべてではなく、本当に良心的な医師もたくさんいることも事実ですが、制度の悪用を防ぐ「予防策」は、保険料の高騰など消費者の負担増を考えれば、緊急の課題です。

 電子カルテや電子レセプトの導入など、今後すすめられる施策で「ある程度の」成果は期待できると思いますが、悪意のある人間は「その上をゆく回避策」を考え出すものです。「いたちごっこ」の可能性があります。

 今回の「入院定額制」も、医師会などの抵抗が大きく実現の可能性は難しいと思いますが、もし実現出来たならば、次は「すべての病気の診療報酬定額制」を実現することです。これにはさらなる抵抗が予想されますが、これなくしては「医療の健全化」は望めないのではないでしょうか。 

 

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